座標情報を完全排除。壁の手触りと「ゴールまでの直線距離(匂い)」だけで知能を形成します。
過去のバージョンでは、AIに「ゴールのX方位」「ゴールのY方位」を教えていました。これはAIが自分の現在地を間接的に知っているのと同じで、少しズルをしている状態でした。
今回のアップデートで、方位情報を完全に剥奪し、代わりに「ゴールからの直線距離(ユークリッド距離)」という単一の数値のみを与えるようにしました。これは、視覚(座標)ではなく、「ゴールの匂いの強さ」だけを頼りに暗闇を歩くようなものです。
方位が分からないため、AIは「壁沿いに進んだら匂い(距離)が遠ざかった。戻るべきか?」というジレンマに直面します。迂回が必要な複雑な迷路において、この判断は非常に困難です。
ここで感情モデルの「直進による快感」「Uターンの不快感」が真価を発揮します。匂いが薄くなっても「引き返すのは不快だ」という内的感情が働くため、一時的な後退を恐れずに道を突き進む「突破力」が生まれます。